築地場外市場にて2014年4月4日と7月2日の2日間、外国人を対象にインタビューを行いました。インタビュー内容は以下の通りです。
築地総合案内所「ぷらっと築地」にてインタビューに応じる優しい雰囲気の香港人親子 2014.7.3 上平撮影 |
・日本で困っていることは何か
・日本に来てよいと感じたことは何か
・日本の好きな場所はどこか
国名 人数(組数) 性別
アメリカ 4(2) 男2、女2
台湾 3(1) 男2女1
香港 3(1) 男1女2
タイ 2(1) 男1女1
フランス 4(2) 男2
ニュージーランド 1(1) 男1
中国 2(1) 女2
スペイン 2(1) 男1女1
イギリス 2(1) 男1女1
計 23(11) 男9女10
好きな日本食に関するインタビューでは、日本に訪れるのが初めてである人が多かったこともあってか、寿司、丼、ラーメン、うどんなどポピュラーなものを挙げる人が多かったです。朝早くからのマグロのせりに人気であるようで、私たちは9時からインタビューを始めましたが、すでに多くの外国人がいました。
一方で、かつおぶしや包丁など調味料や調理具を事前に調べて、買いに訪れる人もいるようです。そのため、外国人用築地案内には食料品だけでなく、様々なお店の紹介がされていました。
また、困っていることとして、「日本人と英語で会話ができない」「道案内の英語表示の少なさ」など言語の問題が多く聞かれました。実際に、私たち自身も‘What was the thing you had the most trouble in Japan?’とお尋ねした時、私たちの英語の発音能力が乏しいためか、‘trouble’がなかなか聞き取って頂けないことがありました。築地を訪れたのは良いものの地元の商店の人とコミュニケーションをとれないために、何をしたらいいかわからない方もいる、と案内所の方に伺いました。案内所では、そういった方に対して紹介する定番のお店を決めているそうです。築地を歩いていて、外国人が多い場所、少ない場所を見ていて感じられるのはそのような理由があるのかもしれません。
日本で最も好きな場所については、インタビューを引き受けて下さった外国人が日本に来るのが初めてである方が多かったためか、7組中6組の方が「東京」と答えていました。
日本に対するイメージでは、「礼儀正しさ」「親切さ」「安全」「街がきれいである」という答えがよく聞かれました。アメリカから訪れた男女2人組は、インタビューした時点で日本に来てまだ2日しか経っていなかったようですが、日本人の良いところとして「親切さ」を挙げていたのが印象的でした。
築地は、人にものを売る商売をする場所であるため、客に対して不安や不満を持たせず、つい買ってしまうような親しみやすさを感じさせる商店の心地よさがあったように思いました。
取材:上平祥世、菅原あゆみ、跡部真莉、小田島遥菜、清野由香梨
執筆:上平祥世